5分でわかる! ここ1年余のVR系技術トレンドまとめ


またたくまに旧来のガラケーコンテンツやら携帯ゲームソフトやらを駆逐しつつ、市場の飽和と激しい価格切り下げ競争が起きた結果、スマホアプリバブルが一瞬にして崩壊した今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
iPhoneが出た直後の早い時期からスマホアプリ開発に乗り出したものの、開発が遅れに遅れ、ビッグウェーブに乗り遅れたalanです。はじめまして。
普段はproject-ecnというサークルで、ユウカのカメラというiOSアプリを開発してます。


このアプリ、世界初の光学的AR機能を実装したものの一切話題にならず、美少女ゲームとしての魅力を高めるため、新バージョンを誠意開発中。
メジャーバージョンアップの際には、ぜひこちらのブログでも宣伝させていただきます。

さて、昨年のCG・インタラクティブ界隈はOculus Riftの話題でもちきりでした。
スマホの次はウエアラブルだ! と息巻いていたものの、本命のGoogle Glassが一般にリリースされず、テスト版を入手するのも極めて困難とあって、日本ではいまひとつ盛り上がりに欠けていたところ、Kickstarterで資金を集めたVR型のHMDが安価に販売され、研究開発系の人々が飛びついた流れ。


もちろん私も、ミクさんと握手したり、スカート覗いたり、立体起動装置の使い手になってみたりしましたよ。
確かに凄いですOculus。こんなものが個人で買える時代になった。すごいものです。
今までのHMDは眼前を覆うディスプレイの収差を、精密なレンズで補正していました。
当然ながら、補正のためのレンズの組み合わせで部品点数が増えますし、個体ごとの調整も必要と、価格を下げることができませんでした。
一方Oculusは規格品の液晶に規格品のレンズを組み合わせ、ソフトウエア上でリアルタイムに表示画像を歪ませて収差補正を行う逆転の発想。
さらに汎用品の加速度センサーを用いることで大幅なコストカットを実現したのです。
コストを抑えて量産できるようにするというのは、普及への第一歩ですから、これは大きな進歩です! 革命です!

とはいえ、これがそのまま普及帯に乗るかはまた別の話。
というのも、生活に必要というわけでもない特殊な機器が一般家庭に流入するって、かなりハードル高いのです。
つい最近も、革命だ! と言われていたにも関わらず、一般家庭ではほとんど普及しなかったKinectの悲しい事例もあります。
kinect自体は大変よくできていて、弊サークルにおいても、安価で手軽なモーションキャプチャ用機材として利用するなど、お世話になっているのですが、残念ながらマスには受け入れられなかったのであり、Oculus Riftもおそらく同様の道を歩むと思われます。
普及する可能性があるとすれば、開発が伝えられているSteam BoxあたりがOculus Riftをバンドルorオプションで採用し、対応するキラーコンテンツが複数出ることでしょうか。
としても、Steamの市場自体がゲームマニアに限られるため、やはり大きな市場での普及は難しいを言わざるを得ないでしょう。
そう、Wiiリモコンを一般家庭に送り込んだ任天堂はすごかったんですよ。
ライトユーザー層を対象にしていたことが裏目に出て、スマホやタブレットの角でフルボッコされてる様を見ると泣けてきますが。

個人的には、Oculus Riftを使ったエロゲー(Tengaとコラボするとなお吉)をプレイしてみたいところですが、親や友人に見られたら死にたくなるプレイスタイルNO.1なのは間違いありません。
3Dバカエロゲー職人のTeaTimeが、もし今も生きていたなら、まっさきに手を出して爆死してくれたでしょうに……
まったく残念なことです。
(と思ったら商品化してないだけでやっていた。さすが歪みない)

なにはともあれ、携帯電話という生活必需品となった市場をベースに、たくさんのセンサ類と、いつでもPCと同様に使えるインターネットを装備したスマートフォンは、もうしばらくの間、コンテンツの主戦場であり続けることでしょう。

……というところまで、昨年の技術トレンドを書いているうちに、GoogleがProject Tangoを発表してしまいました。
これは、スマートフォンに搭載された深度センサーと複眼のカメラから取った情報を、省電力でリアルタイムに処理して、3次元の空間に変換することができるシステムです。
スマホにKinectが埋め込まれたというのが分かりやすい説明かもしれません。


これが画期的である理由は、ユーザーのコンテクスト、つまり行動の文脈が、よりミクロな視点で取得できるということです。
スマートフォンはいつも身につけている、そばにあるという点で、センサーによるコンテクストの取得がより有効に働きます。
これまではGPSや加速度センサーなどで、おおまかに取得されていたユーザーの動きが、今度は空間として事細かに捉えられることになります。
アニメ『電脳コイル』をご覧になった方ならお分かりでしょう。
電脳メガネがほぼ具現化する世界がやってきました。
もちろん、この手の技術に手を出しているのはGoogleだけではありません。
昨年、AppleはKinectのセンサーを開発したPrimeSenseを買収していますから、今後、iOSとAndroidの双方で、このような空間認識技術の開発競争が進むことが十分に想像されます。
まだまだ新しい世界が開けるスマートフォンの未来に、期待が高まりますね。

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